Mdstudioは、MA編集(MA編集:映像にシンクロさせたナレーション収録編集)までできるスタジオです。

MA編集とは

その語源は一昔前、TV番組等の映像編集済みの作品に音楽やナレーション、効果音等を加えるために、 SONY製2インチ4チャンネルVTR「MA-VTR」やAMPEX社製1インチ4チャンネルVTR「VPR-2B」等を利用して行っていたところからこの呼び名が付いた。

 その後、時代の流れと共に録音機器の音声多チャンネル化が進み、よって映像作品においても音響効果等の演出、音質面においてに大きく貢献する事となる。

VTR(実際の作業ではワークテープといい、3/4インチカセットVTR、SONY BVU-800等)と、これらオーディオ専用マルチレコーダーを同期走行させて行っていた。

 しかし、安定した作業を行うためのシンクロ走行するまでにロックアップタイムが必要となり、テープを回す度に、毎回10秒程、プリロールのロスタイムがあった。

 これを積算してみると膨大な作業時間となり、録音、編集におけるVTR、マルチテープの巻き戻しに加え、作業スタッフ、クライアント等に大きなストレスとなっていた。

 現在においてはワーク作業VTR、マルチレコーダー共にデジタル技術が進み、HD.VTRとHD,MTRとの組み合わせにより、音声多チャンネル化と高音質に加え、ストレスのない安定した作業が行えるようになっている。

「マルチトラックレコーディング(多重録音)とは」

 その起源はビートルズの「抱きしめたい」の楽曲を仕上げる際に、英語とスランス語バージョンの2バージョンを同じ演奏でシングルカットする目的で行ったのがその始まりとされている。

 AMPEX社製の1/2インチ4チャンネルレコーダーを使用し、1,2chに演奏、3,4chに各言語のボーカルを吹き込んだもの。その後、同社製2インチ8チャンネルマルチレコーダーが彼らの数々の名盤を生み出す事に貢献していった。

 当時、これらのマルチレコーダーは高嶺の花ともいえる機材であり、私達が同様にマルチレコーディング作業を行おうとした場合、1/4インチ4チャンネルレコーダーと2チャンネルマスターレコーダーを駆使するしかなかった。その後、Fostex社製16chマルチ「B-16」を初め、Tascam社製24chマルチMSR-24等が登場し、一般的にも手軽にマルチレコーディングが可能となっていく。

そして現在ではP.Cの普及により安価で高度なDTMが作業が可能となっている。

 当スタジオにおいてはこれらの歴史的なアナログ機器とハイクォリティーなデジタル機器が現存しており、「Tascoam MSR-24/otari M-50/AKAI 24Bit-32ch」業界でも数少ない、貴重なアナログ作業環境を提供している。

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