この映画の中でのレコーディング風景は、まさに70’sのアナログマルチレコーダーが主流の時代。フレディがレコーダーを回しながら「何回もテイクを重ねると音質が劣化する」とブライアンに指示していたのが懐かしく思います。特に1Tr. / 24Trの端のトラックは高音域が劣化するため、ベーストラックかTimeCodeトラックに当てていました。
また、ヘッドも摩耗しますので、2〜3年に一度ヘッド研磨の必要がありました。もしこの手のレコーダーをお持ちの方、昔のメンテの経験を生かしてオーバーホール致します。

TASCAM MSR-24
( 1inch 24tr. )
現在でも稼働中のアナログビンテージマルチレコーダー。音質はまさにアナログ!中低域の太さとデジタルにはないピーク時の飽和感は、まさに70’s当時の音質が再現できます。
昔は憧れのビルディングヘッド。左側はOTARI M-50 2Tr.マスターレコーダー